最新の学術論文の紹介【No.4】(幼児期の減塩)

題名:親から幼児へと向けられる食塩摂取意識に関するアンケート研究

 (英文名:A study on the awareness of salt intake among parents for child-rearing)


筆頭著者:吉田 心

共同著者:他3名

論文情報:栄養学雑誌,79巻1号,p27-36,2021


※「最新」の定義は掲載日から起算して1年程度としています


今回は本学が関わっている学術論文の紹介。


【分析者の視点】

2018年度の健康栄養学専攻卒業生である吉田心さんの卒業研究(幼児期の減塩)の一部が、国内の栄養士系の学会の中で最も発行部数の多い学術雑誌の一つである「栄養学雑誌」に掲載されましたので、報告いたします。


【論文全体の要約】

日本では塩分を摂りすぎている幼児が多いことが以前より知られていましたが、これが将来のメタボリックシンドロームに結びつかないかと心配されています。この研究では新規のオリジナルアンケートを作成し、家庭における減塩意識を料理レベルにまで掘り下げて調べました。研究の成果として、保護者への食育指導を行う際には、味の付いたご飯、ルーのかかったご飯、スナック菓子などの塩分量について知ってもらうことが効果的な減塩の取り組みに繋がる可能性が示されました。

ソルトサークル        「地域への適塩・減塩教育プロジェクト」

東北生活文化大学の学生&教員とで行う地域貢献プロジェクトです。 学生においては塩の知識そのものや、宮城県の健康課題である高血圧について地域に出て学ぶことで、東北で必要とされる人材「適塩・減塩に強い管理栄養士」となれるように頑張ります。 教員の立場からは科学的根拠や学術的アプローチを第一にした取り組みを心がけ、教科書レベルにとどまらない最新の栄養情報を地域にお届けしたいと考えています。

0コメント

  • 1000 / 1000